【2/25開催】蒸留フォーラム2022
蒸留フォーラム2022
- 持続可能社会に向けた省エネルギーとDX技術の活用 -
主 催 分 離 技 術 会
協 賛 化学工学会(分離プロセス部会,基礎物性部会,システム・情報・シミュレーション部会,東海支部,関西支部),石油学会,日本化学会, 日本プロセス化学会, 日本溶剤リサイクル工業会
昨今、持続可能社会に向けて、プロセス産業においても、安全・安心を大前提とした低炭素社会の実現が目標に掲げられています。蒸留は、新たな分離操作が開発されている現在も重要な分離操作であり、多くの化学・石油プロセスに利用されています。今回は、「持続可能社会に向けた省エネルギーとDX(デジタルトランスフォーメーション)技術の活用」 というテーマで、「安全・安心を大前提とした低炭素社会の実現」の視点から、蒸留塔を対象とした省エネルギーとDX技術を取り上げ、蒸留塔の開発、設計、運転および保全といったライフサイクル全体にわたる事例についてご講演いただきます。これらに携わる技術者のみならず、研究者にとっても非常に役立つ内容となっております。奮ってお申し込み下さるようお願い申し上げます。
■日 時:
2022年2月25日(金) 10:00~17:00(17:30)
■場 所:
遠隔会議システムZoomによるオンライン開催
■定員:
80名(先着順)
■スケジュール:(講演タイトル・時間は予定で、変更の可能性がございます)
1. 10:00-10:40 エクセルギーに基づいた蒸留プロセスの設計
(東京大学) 甘蔗 寂樹 氏
蒸留プロセスはエネルギー多消費プロセスとして知られている。そのため、蒸留プロセスの省エネルギー化の検討はこれまでも数多くなされてきた。本講演では、分離プロセス技術をエクセルギーの観点から検討し、蒸留プロセスの更なる省エネルギー化の可能性と蒸留プロセスに適した分離条件の導出、また、その際の蒸留プロセス設計手法について解説する。
2. 10:40-11:20 先進技術を活用した次世代工場構築
(三井化学) 江﨑 宣雄 氏
国内化学プラントは設備の経年劣化の拡大、ベテランの減少、労働力不足等の課題を抱えており、運転・保全の高度化への要請は高まっている。 三井化学では、次世代工場構築を目指し検討を開始している。今回、AI、IoTの先進技術を活用した事例について紹介する。
― 質疑応答(11:20~11:30) ―
3. 11:30-12:10 アルコール蒸留における高品質・省エネ設計のための設備の複合的な活用事例
(元 サントリー) 坂口 正明 氏
アルコール蒸留塔で用いられている省エネ設備は,①蒸気再圧縮機(Vapor Re-Compression:VRC) ②多重効用缶 ③スチームジェットコンプレッ サー ④充填物 などが用いられている。各々の設備を単独で使用するのではなく、組み合わせることによってより一層の省エネ効果が出てくる。蒸気再圧縮機の原理と実用化の例を触れた上で、その他省エネ設備とそれらの組み合わせた実例について紹介する。
― 昼休憩(12:10~13:10) ―
4. 13:10-13:50 蒸留塔設備の防爆ウェラブルカメラによる遠隔支援ソリューションFRIの紹介
(ビーエヌテクノロジー) 植田 弘之 氏
蒸留設備の監視および点検修理等の作業において、効率的な体制で安全な遠隔支援を実施するためのソリューションを紹介する。インタラクティブかつ入槽者の映像音声をリアルタイムにて的確な業務支援を実施することが可能となる。
5. 13:50-14:30 溶剤回収設備への省エネ設備導入事例
(三菱ケミカルエンジニアリング) 原 雄介 氏
工場内で使用した有機溶剤は水を多量に含んでいることが多いため、処理費用を抑える目的で省エネ技術を用いた蒸留設備を導入してきた。本講演では、効用モデルを用いた省エネ設備と処理溶剤中の不純物の設備への影響とその不純物の処理設備について紹介する。
― 質疑応答(14:30~14:40) ―
6. 14:40-15:20 多くの化学工場で用いられる脱水プロセスでのエネルギー消費の改善・最適化の様々な
アプローチ
(スルザージャパン) 近藤 賢, クリス・ルー 氏
蒸留は(共沸蒸留を含む)、市場において古くから長く適用されてきた堅実で信頼できる技術の一つである。それにもかかわらず、沸騰する水は、炭化水素と比べ大きな潜熱を持つ水自体の性状に依存し、脱水プロセスにおいて大きなエネルギー消費をもたらすこととなる。スルザー社は、脱水プロセスにおける消費エネルギー量を改善するための様々なアプローチを提示する。
― 休憩(15:20~15:30) ―
7. 15:30-16:10 蒸留装置周りでのトラブル予知に活用されるAI技術の紹介
(千代田化工建設) 吉澤 壮 氏
フォーミングを含め蒸留装置周りのトラブルはプラント全体に大きな影響を及ぼすが、多くの要因が複雑に絡んで、解決できていないトラブルも存在し、解決にベテランの知恵と勘に頼るのは限界に近づいてきている。プロセス要因で発生する課題に対してエンジニアリング技術とAI技術を合わせて、長年のトラブル課題の解決支援ツールを導入した事例および効果を中心に紹介する。
8. 16:10-16:50 深化するSUPERHIDICⓇの適用方法・運転対応
― 質疑応答(16:50~17:00) ―
(東洋エンジニアリング) 若林 敏祐 氏
世界初のHIDiC技術の商業化を果たしたSUPERHIDICⓇは、熱から動力へのエナジートランジションを可能としつつ、大規模な温室効果ガス削減ポテンシャルを有する。既存設備を再利用した適用や、塩析出が懸念される系への運転対応法などを紹介し、より広範囲な系への適用を提案する。
― ブレイクアウトルームでの講師との意見交換会(有志) 17:00~17:30 ―
■参加者の声:前回の参加者のアンケ-トから
蒸留の設計、運転、制御、保全に関する新技術のトピックスなどを幅広く聞けて良かった。/普段なかなか生産現場を離れられない立場なので、オンライン開催で、気軽に参加でき、非常に勉強になった。/オンライン受講で、地方からでも、時間効率よく出席でき、出張費の削減にもなったので是非この形式を続けて頂きたい。対面式の良さもあるが、業務が多忙な時期でも出席しやすい。
■参加費:
正・維持・特別会員・協賛団体会員:20,000円,同時入会:25,000円,会員外:30,000円,学生:5,000円
なお,参加費は郵便振替または下記銀行に前納にてお振込みください。
参加費には,テキストの他に書籍A分離技術シリーズ「トラブルから学ぶ蒸留塔の保全」(贈呈)が含まれます。ただし、申込時に限り、同シリーズ下記書籍1冊と変更できます。参加申込書の備考欄に変更希望書籍を☑して下さい。B「増補 充てん塔の話Packed Tower」 C「改訂新版トレイパッキング」 D「実用蒸留技術」 E「復刻新版 多成分系の蒸留 」 F「やさしい蒸留-ポットスチルの首の形状から学ぶ-」 。
なお、本会ホームページの「出版物」で目次を確認できます。
※ただし学生参加費にはテキストのみで上記書籍は含まれません。
- 郵便振替 :00100-9-21052 口座名 分離技術会
- 銀行振込:みずほ銀行 神田支店 普通預金 1010899 口座名 分離技術会
■参加申込方法:
参加ご希望の方は必要事項をご記入の上,E-mailまたはFAXにて下記事務局までお申し込みください。「蒸留フォーラム2022」と題して送信してください。
「蒸留フォーラム2022」参加申込書(クリックすると申込書(Word)が開きます)
申込先 分離技術会 事務局 e-mail: jimu@sspej.gr.jp FAX: 044-935-2571
■申込締切:
2022年2月14日(月)
ただし,締め切り日前に定員に達した場合はその時点で締め切らせていただきますのでご了承の程,お願い致します。
■オンライン開催にあたっての特記事項:
- 1名の参加登録により、ご本人または1名の代理の方のPCまたはスマホによる参加が可能です。
- 聴講には、遠隔会議システム(Zoom)の環境準備(マイク、スピーカー、LAN(有線が望ましい))が必要となります。(Zoom はインストールを行わずブラウザでの利用も可能ですが、「Zoom クライアントソフト」のインストール(最新版)を推奨します)それらの不調等により聴講できなかった場合も参加費の返金は致しません。ご了解願います。
ご希望の方には、開催前日および当日午前中に接続テストを実施する予定です。 - 講演テキストおよびご希望の書籍については、講演会の1週間前に、参加申込書記載の住所へ分離技術会事務局より郵送いたします。(在宅勤務でもお手元へ届くことをご確認ください)
- 本講習会で作成・使用する資料および配信動画は著作物のため、複写・録音・録画・転載・無断公開等を禁止いたします。当日のPC、スマホ画面のレコーディング、写真・ビデオ撮影、スクリーンショットなどもご遠慮ください。
分離技術会事務局
〒214-0034 川崎市多摩区三田1-12-5-135
TEL:044-935-2578
FAX:044-935-2571
e-mail:jimu@sspej.gr.jp
http://www.sspej.gr.jp